風疹とは、発熱、発疹、リンパ節腫脹を特徴とするウイルス性発疹症のことです。
この風疹が現在流行しています。
通常風疹は、発熱、発疹、リンパ節の腫脹が認められ、経過良好に治癒していきます。ところが、女性が妊娠5か月くらいまでの初期に風疹に感染しますと、先天性風疹症候群と言い、胎児に、白内障、先天性心疾患、難聴などの障害をもたらす可能性が非常に高くなることが判っています。

風疹の治療は対症療法しかありませんが、予防は可能です。予防するには、風疹ワクチンの接種です。昭和54年~昭和62年の生まれの方は風疹ワクチン接種率が低い年代ですので、これから妊娠を考える方、その周りの人は風疹の予防接種を受けていた方がよいでしょう。

風疹ワクチン接種で、95%以上の方は抗体ができると言われています。

風疹に罹ったかどうか分からない方は、採血での抗体検査をすればわかります。抗体陽性で予防接種をしても、大きな問題はありませんので、検査なしでの接種を行うこともあります。

現在風疹単体の予防接種ワクチンは数が少なく、入手が困難となっています。そこで、在庫的に余裕があり、麻疹、風疹両方の予防を考えて、MRワクチン(麻疹、風疹混合ワクチン)の接種をお勧めしてます。費用に関しましては、MRになると割高になりますが、お尋ねください