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高濃度ビタミンC点滴療法

  • 医療目的での治療、
    がん治療など
  • 美容目的での治療、
    アンチエイジングなど
  • 治療の内容、料金

はじめに

はじめに

高濃度ビタミンC点滴療法は、アメリカ「リオルダン・クリニック」にて30年以上の実績を持つ点滴療法です。
1959年、カナダのWilliam McCormic医師が「ビタミンCはがん治療に有用である」と言う仮説を立てたところから始まり、現在、アメリカでは「がんの補助療法」として広がっています。

日本でも、いくつかの施設で「がんの補助療法」として、「リオルダン式高濃度ビタミンC点滴療法」を行っている施設があります。
しかし、保険適用をうけていない療法なので、施行できる施設はかぎられています。

栄養素としてのビタミンCの作用と効果

  • 免疫力を高める(免疫細胞の活性化)
  • 抗酸化作用(活性酸素を除去するシステムの1つを担う)
  • 抗腫瘍効果(腫瘍細胞に対する毒性の機序が提唱され、臨床研究が日本でも進行中)
  • 抗ウイルス作用(不活化が実証されているウイルス⇒インフルエンザ、ポリオ、ヘルペス、コクサッキー、狂犬病)
  • 酵素の働きを助けて解毒作用を発揮(アルコール、一酸化炭素、放射線等)
  • コラーゲン合成
  • メラニン産生抑制

病気を抱えている方の細胞内ではビタミンCが著しく不足しています。
さらに、ストレス社会の現在は病気を患っていなくても、ビタミンC不足が考えられます。経口摂取でのビタミンC取り込みには限りがあるため、細胞が必要とするビタミンC濃度の到達には点滴が効果的とされています。

医療目的での治療、がん治療など

高濃度ビタミンC点滴療法が適応となる主な疾患

ビタミンCの免疫力を高める作用は抗酸化作用、抗腫瘍効果、抗ウイルス作用などにより、高濃度ビタミンC点滴療法は次のような疾患に適していると考えられます。

  • ■がん、前癌病変

  • ■感染症

    (C型慢性肝炎、慢性気管支炎など)

  • ■神経疾患

    (うつ病、統合失調症、注意欠陥多動障害など)

  • ■膠原病、アレルギー疾患

    (慢性関節リウマチ、喘息、アトピー性皮膚炎など)

  • ■血中ビタミンC濃度が低いと予測される方

    風邪をひきやすい、疲れやすい、ストレスを強く感じる、不安な気持ちになりやすい、など。

ただし従来の治療に取って代わるものではありません。
現在の治療も合わせながら行っていく必要がある場合もあります。

高濃度ビタミンC点滴療法を受けられない病態

  • ■高濃度ビタミンC療法でアレルギー反応を示す方・重度の心不全、腎不全の方

    高濃度ビタミンCを使用することで心臓や腎臓に負担がかります。

  • ■G6PD欠損症

    先天的にG6PDという酵素の働きが弱い方がいらっしゃいます。
    この場合、高濃度ビタミンC(25g以上)を点滴すると、溶血(赤血球が壊れる)する場合があります。
    そのため、事前に検査をうけて頂きます。

  • ■抗がん剤;メソトレキセート、ベルケイドによる治療中の方

    メソトレキセート投与中の方に行うと、薬剤の結晶が尿細管に沈着してしまいます。
    その為、投与24時間、投与後48時間はビタミンC点滴ができません。
    ベルケイドは、ビタミンC投与により効果が減弱するため、投与前後12時間は、経口・点滴ともビタミンC投与できません。

高濃度ビタミンC点滴療法での合併症

上記の様な、点滴療法を受けられない合併症のほかに、以下の様なものがあります。

  • ■吐き気・頭痛

    大量のビタミンC輸液で血中浸透圧が高くなり、起こることがあります。

  • ■低血糖、低カルシウム血症

    ビタミンC点滴により、インスリンが分泌され低血糖を起こすことがありますので、必ず食事をしてきてください。
    また、低カルシウム血症はビタミンCがカルシウムを奪ってしまう為です。
    点滴中に手などがつる感じがあるときはお知らせください。

  • ■打撲部位の内出血

    打撲等があった場合、点滴後に内出血を起こすことがあります。

  • ■血管痛

    浸透圧の高い製剤のため起こります。痛みがある場合はお知らせください。

  • ■腫瘍壊死・出血

    極めて稀ですが、大きな腫瘍で、これが壊れて出血を起こした報告があります。

糖尿病患者様へのご注意

高濃度ビタミンC点滴施行後に家庭で用いられる簡易血糖測定を用いて血糖測定をしますと、異常高値を示すことがあります。これは、測定器がビタミンCとブドウ糖を識別できないためです。
実際に血糖値が上がっているわけではありません。

血糖値の誤認を防ぐため、点滴終了後8時間以上経過してから、血糖測定を行うようにして下さい。

高血糖を勘違いされてインスリンを打ち、低血糖になった患者様の報告があります。

検査会社での血糖値、HbA1c検査では、高濃度ビタミンCで影響は出ませんが、念のため高濃度ビタミンC点滴を受ける前に採血を受けられてください。
また、ビタミンCの経口摂取では、このような事は起こりません。

はすわ診療所での点滴療法

当院では点滴療法を、
「患者様自身が持っている治癒能力をサポートする医療」
ととらえ、努力させて頂きたいと考えています。
患者様と出来るだけ十分に話し合い、問題点を探し、目標を持って、それに向かう改善策を考えていくような医療を目指しています。
そのため、高濃度ビタミンC以外にも、提供できる医療(保険適応内・外の検査、生活指導・栄養療法、その他の点滴療法、等)を提案させて頂くこともあります。

アンチエイジングのための点滴療法

アンチエイジングのための点滴療法

「アンチエイジング」という言葉を、様々な機会で耳にすると思います。「アンチエイジング」と聞くと、多くの方々は「いつまでも若くて元気」な事とイメージされるのではないでしょうか。

「いつまでも若く」は、一見「美容」の事を示していると思われるかもしれません。しかし実は、「美容」つまり「見た目」は、「体の健康状態」を表しています。

例えば、病気を患って「顔色が悪い」は、理論的に説明できなくても、なんとなく「体調が悪そうだ」と分かります。また、年齢を聞いて見た目との違い、「年齢より、若く見える」や「年齢より年取って見える」と驚くことがあります。これは、無意識のうちに、細胞年齢を判断しているのです。
つまり、体調が「顔色」として表れるように、「細胞の老化」は「見た目の老化」として表れます。逆をかえせば、「細胞が若い」と、「見た目が若い」わけです。

では、「細胞の老化」をどう防ぎ、「いつまでも若くて元気」という願いをかなえる事ができるのでしょうか?
「規則正しい生活をして、体に良い物を食べ、適度な運動をする」多くの「アンチエイジング」に関する知見を、もっともシンプルにした表現です。がっかりするくらい普通のことですが、実行するのはなかなか難しいものです。

残念ながら、「規則正しい生活」や「適度な運動」は個人の努力が必要になりますが、
「体に良い物を食べる」は「点滴療法」で補えます。

「点滴療法」は血中に直接有効成分を入れる方法です。
私たちは食物を食べ、消化管で様々な栄養素に分解してから吸収し、血中へ取り込みます。
一方、点滴療法は、「消化・吸収」を飛び越えて、ターゲットの成分を直接血中に入れます。ですから、比較的速く点滴の効果を実感できます。
また、経口と点滴とでは摂取効率に、「5対1の法則」というのがあります。
例えば、点滴でビタミンCを1000mg取るのと同等の効果を得るためには、5000mgのビタミンCを食べなくてはいけないのです。

そのような事をふまえると、点滴療法は、時間の点からも量の点からも「効率重視」の治療法と言えるでしょう。

そこで、効率の良い点滴療法は、
「効果を早く実感したい」
「仕事柄、不規則な生活になりやすい」
「つい不摂生をしてしまう」
などの人に、お勧めです。

当院では点滴療法として「高濃度ビタミンC点滴」と「マイヤーズ・カクテル点滴」を提供させて頂いています。
(詳細に関しては、「高濃度ビタミンC点滴」の貢をご参照ください。)

点滴療法がエイジングに伴うどのような症状に対して効果が期待できるかをまとめます。

症状 V M
しみ・くすみ
しわ・たるみ
吹き出物
乾燥肌
薄毛・脱毛
頭痛
肩こり
症状 V M
疲れやすい
倦怠感
眠りが浅い
抑うつ感
食欲不振
冷え性
二日酔い
  • V=高濃度ビタミンC
  • M=マイヤーズ・カクテル
  • ◎=効果あり
  • ○=やや効果あり

当院での点滴療法の経験や、点滴療法研究会より、上の様な症状の改善の経験・報告がされていますが、個人により効果に差はあります。
ビタミンCの場合は、投与する量によって、症状改善を実感しやすいもの、高容量でないと症状に変化のないものもあります。

まずは、「どんな目的」「どんな症状」かを、ご相談下さい。
そして、どの点滴療法が適しているか、また、どのように治療を行っていくかを一緒に考え、「いつまでも若くて元気」に挑戦していきましょう。

治療までの流れ

  1. 1.面談

    身体について悩んでいる事、困っている事について、教えて下さい。

  2. 2.計画

    目標を考えましょう。一緒に方針をたてていきます。

  3. 3.説明

    治療内容、費用についてお話致します。

  4. 4.同意

    十分理解し、納得して頂いたところで同意書にサインを頂きます。

  5. 5.治療

    治療を開始します。日程など決めていきます。

点滴療法の実際

治療は予約制で行います。

初回 上記の①~④まで含む診察、説明、必要な検査を行います。
可能な場合、ビタミンC=12.5g(30分)を投与します。
2回目以降 段階的にビタミンC量を増やしていきます。(点滴時間)
25g(50分)、50g(75分)、62.5g(90分)、75g(105分)

点滴量・頻度は、疾患や症状、目的によって異なります。

治療効果を判断するために、診察、必要な検査(採血、エコー等)を行います。

点滴後はリバウンドによるビタミンC濃度が通常より下がるため、ビタミンCの内服が必要になります。また、疾患によってはビタミンC濃度を維持するために、ビタミンC内服の継続が勧められます。

点滴療法の実際

高濃度ビタミンC輸液

初回 15,000円
問診・診察、検査(G6PD検査を含む)、ビタミンC(12.5g)点滴治療。
2回目以降 25g  10,000円
50g  12,000円
62.5g  13,000円
75g  14,000円
87.5g  15,000円

他、ビタミンC処方、各種検査(血中ビタミンC濃度測定など)には別途料金がかかります。

マイヤーズ・カクテル輸液

初回 7,000円  問診・診察・検査などを含みます。
2回目以降 4,000円

保険外診療検査(自費診療)

血中ビタミンC濃度測定 4,000円
遅発型食物アレルギー検査
(IgG検査)
25,000円
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