インフルエンザの猛威が去りましたが、いかがお過ごしでしょうか??
先日面白い医学書を見つけました。180ページほどの本ですが、我々が良く見る疾患、「かぜ」についての本でした。解ってるようで、意外と知らない、「かぜ」について考えてみましょう。まず、「かぜ」ってそもそも何????「かぜ」とは、ほとんどの場合、自然寛解(治る)する、ウイルス感染症で、多くは咳、鼻水、咽頭痛といった、多症状を呈するウイルス性上気道感染症の事です。
ばい菌には、「細菌」そして「ウイルス」ってのが、簡単に分類できます(厳密ではないですが)その中の、ウイルスによる上気道炎が、「カゼ」って事です。さまざまな種類のウイルスが原因で起こります。例を挙げれば、アデノウイルス、コクサッキーウイルス、RSウイルス、エコーウイルス、などです。鼻の中、口腔、その先は、咽頭、喉頭、気管と上気道はわかれていますが、そこのどの部位に感染が起きるかで、様々な症状がでます。
治療はいったいどうするのか・??
残念なことに、現在「かぜ」の特効薬はありません。ウイルスの中でも、激烈に症状がでて、大流行する「インフルエンザウイルス」には現在特効薬があります。では、どうするか??対症療法となります。咽頭痛、発熱に対しては、消炎鎮痛剤、鼻水に対しては、総合感冒薬や、小青龍湯と言った漢方薬。咳、痰に対しては鎮咳剤などを処方します。だいたいは数日で治っていきます。以上簡単ですが、「かぜ」について書いてみました。